授業名 | 医療安全学1(99P4329) | 授業名(英) | |
教員名 | 小野 浩重 | ||
開講年度学期 | 2021年度 後期 | ||
曜日時限 | 木曜1限 | ||
開講学科 | 薬学部薬学科 |
単位 | 2.0 | 学年 | 3年 |
区分 | 専門科目 | 課程 | 必修 |
概要 | 薬剤師としての使命感を身につけるため、国民の健康管理、医療安全、薬害防止における薬剤師の役割を理解し、基本的事項を修得する。そのため、以下のような患者安全と薬害防止に関して学習する。WHOによる患者安全の考え方、医療に関するリスクマネージメントにおける薬剤師の責任と義務、医薬品が関わる代表的な医療過誤の事例を列挙し、その原因と防止策、代表的な薬害の例について、その原因と社会的背景及びその後の対応を説明できるようにする。一方、医薬品のリスクを認識し、患者を守る責任と義務を自覚すること(態度)や代表的な薬害について、患者や家族の苦痛を理解し、これらを回避するための手段を討議すること(知識・態度)を学習する。 【実務経験教員による授業】 本科目担当の教員である小野浩重は、昭和63年4月より平成15年3月まで15年間病院薬剤師として大学病院に勤務し、調剤、医薬品管理、製剤、薬剤管理指導および治験管理などの業務に携わった。また、平成28年度より医薬品安全管理責任者等講習会に参加し、医薬品、医療機器や医療情報活用のための最新の話題について情報収集を行っている。本授業科目では、安全管理における薬剤師の役割、安全管理の理論、薬剤師が陥りがちなヒューマンエラー、安全管理の取り組みに関する実践的な内容に加え、社会的な視座から安全管理の重要性を伝える。 |
達成目標 | ◎到達度確認:40% ・医療安全の基本概念と現状 ・調剤事故防止対策、医療安全に果たす薬剤師の役割 ・薬学の知識と教訓 ・ハイリスク薬の薬学的管理と重点対策 ・演習1(事例の収集意義と分析手法) 上記項目に関する問題を作成(100点満点) ◎期末試験:30% ・臨床試験データの適正評価と文書作成 ・副作用モニタリングと対処法 ・代表的な副作用の初期症状・検査所見 ・演習2、演習3(災害薬事、妊婦・授乳婦への薬物療法) 上記項目に関する問題を作成(100点満点) ◎演習及び講義の課題:30% |
学習教育目標 | |
成績評価方法 | 3分の2以上の出席を満たした者が成績評価の対象となる。第8回で実施する到達度確認、期末試験と演習課題及び各回の課題より総合的に判定する。 到達目標の60%以上に達したものを合格とする。成績評価は大学及び学部が定める成績評価基準によって行う。達成目標の60%に達しなかった者は再試験を行い、60%以上に達したものをC表記60点として合格とする。 |
教科書 | 「新人薬剤師・薬学生のための医療安全学入門改訂版」 小茂田昌代(2020) 原則として教科書に準拠して授業を進めるが、教科書だけで不十分な内容については補助資料として適宜プリントを配布する。 |
参考書 | 「薬学生のための医薬品安全管理入門」古川裕之、土屋文人 著 医学書院(2016) 「医療安全ワークブック第4版」川村治子著 医学書院(2018) 「スタンダード薬学シリーズⅡ-7 臨床薬学 Ⅰ. 臨床薬学の基礎および処方箋に基づく調剤」 日本薬学会編 東京化学同人(2017) |
履修上の注意 | 授業を受ける前に講義予定項目を確認し、教科書の該当範囲を読んで予習をしてから講義に臨むこと。また、毎回の講義の最初に前回の講義内容の小テストを実施するので、必ず復習をすること。課題の提出期限を厳守すること。 |
授業計画 |
注意 | 不明な点や分からないことがあれば遠慮なく担当教員に尋ねること。なお、授業の担当・順番及び講義内容は進行度等によって変更することがある。その際は教官より適宜指示を行う。 |
- 教員: 小野 浩重