授業名 | 卒業研究2(99PQ209) | 授業名(英) | Independent Study and Thesis 2 |
教員名 | 嶋本 顕 | ||
開講年度学期 | 2022年度 前期~後期 | ||
曜日時限 | 前期(集中講義)、後期(集中講義) | ||
開講学科 | 薬学部薬学科 |
単位 | 2.0 | 学年 | 5年 |
区分 | 卒業研究 | 課程 | 必修 |
概要 | 「卒業研究」では薬学・医療の進歩と改善に資するために、研究を遂行する意欲と問題発見・解決能力を身につけることを目的にする。 卒業研究2では、卒業研究1で得た薬学研究に関する基礎的知識・技能をもとに、研究のプロセスを通して、 知識や技能を総合的に活用して問題を解決する能力を培う。特に、1)研究課題に関する国内外の研究成果を調査・読解・評価できる、2) 課題達成のための解決すべき問題点を抽出し研究計画を立案できる、3) 研究計画に沿って意欲的に研究を実施できる、4) 研究プロセスを適切に記録し的確に結果を考察できる、を達成目標として重点的に取り組む。また、5) 研究成果の報告書としての定期的な取りまとめ、 6) 研究成果の発表並びに適切な質疑応答、についても併せて取り組む。 |
達成目標 | 1) 現象を客観的に捉える観察眼をもち、論理的に思考できる(知識・技能・態度)(G-1-3) 2) 新たな課題にチャレンジする創造的精神を養う(態度)(G-1-4) 3) 正義性、社会性、誠実性に配慮し、法規範を遵守して研究に取り組む(態度)(G-2-3, A-2-4-3) 4) 研究計画に沿って、意欲的に研究を実施できる(技能・態度) (G-3-3) 5) 研究の各プロセスを適切に記録し、結果を考察する(知識・技能・態度)(G-3-4) 6) 研究成果の効果的なプレゼンテーションを行い、適切な質疑応答ができる(知識・技能・態度)(G-3-5) ( ( ) 内はコアカリ番号) 再生医療学分野における卒業研究の2年目は自分の研究テーマを決定し、「研究の進め方」を理解し実験を主体的に行います。そして教員や研究室の仲間との議論を通して、研究態度や研究思想を身につけます。具体的には、 1)研究テーマの背景を理解し、課題・問題点を発見することができる。 2)研究テーマの学問的価値(新規性と重要性)を理解し、時代のニーズにおける位置づけを説明できる。 3)研究テーマの課題解決ための「研究の進め方」を理解している。 4)4年次に身に着けた実験手技・機器の取扱い、論文の読み方・情報収集能力を活かして、主体的に実験を行うことができる。 5)教員や研究室の仲間と科学や研究テーマについて議論することができる。 6)4年生の模範となる、自分なりの研究に対する態度や、研究思想を語ることができる。 7)4年生を励まし助けることができる。 |
学習教育目標 | |
成績評価方法 | 以下に示す項目と比率で成績を算出する: (1)基本事項(薬学研究の位置づけ)32%、(2)学習事項(研究に必要な法規範と倫理)14%、(3)研究の実践54%。具体的な評価はルーブリックを参照する。 総合成績の60%以上を満たしたものを合格とする。成績評価は大学及び学部が定める成績評価基準によって行う。達成目標の60%に達しなかった者を不合格とする。 なお、正当な理由がない限り欠席は認めない。 |
教科書 | とくに定めませんが、各自が細胞生物学、分子生物学、生化学に関する教科書をもっておいてください。 |
参考書 | 配属後に推薦・紹介する。 |
履修上の注意 | 以下のSBOsについては、必ず修得しておくこと。 1) 医療・福祉・医薬品に関わる問題、社会的動向、科学の進歩に常に目を向け、自ら課題を見出し、 解決に向けて努力する(態度)(A-5-1-1) 2) 講義、国内外の教科書・論文、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出できる(技能)(A-5-1-2) 3) 必要な情報を的確に収集し、信憑性について判断できる(知識・技能)(A-5-1-3) 4) 得られた情報を論理的に統合・整理し、自らの考えとともに分かりやすく表現できる(技能)(A-5-1-4) 5) インターネット上の情報が持つ意味・特徴を知り、情報倫理、情報セキュリティに配慮して活用できる(知識・態度)(A-5-1-5) 6) 「薬剤師として求められる基本的な資質」について、具体例を挙げて説明できる (A-5-2-1) 7) 薬学が総合科学であることを認識し、薬剤師の役割と学習内容を関連づける(知識・態度)(A-5-2-2) 8) 生涯にわたって自ら学習する重要性を認識し、その意義について説明できる (A-5-3-1) 9) 生涯にわたって継続的に学習するために必要な情報を収集できる(技能)(A-5-3-2)自主性・積極性が求められるので、主体性をもって積極的に取り組むこと。 卒業研究は、今後永きにわたって薬学人として携わっていくためは必須の経験であり、この経験から得られる科学的見地からの物事の見方・考え方というものはどんな座学を以ってしても習得することはできない貴重なものである。研究室における全ての活動について、主体性をもって積極的に取り組むこと。 特に、この学年では実務実習が行われるため、研究活動から離れる期間が生じてしまう。実務実習前後の研究活動では、不注意による事故を起こさないよう、最新の注意を払って研究に取り組む事。 繰り返すが、実験報告会や論文紹介を含め正当な理由のない欠席及び遅刻は厳禁。 なお、アレルギーなど研究を行う上で特別な配慮が必要な場合は予め担当教員に相談する事。 再生医療学分野では毎日決まった時間帯に研究室に出向いて、研究活動に従事することを基本とし、実験や文献の精読などの研究に取り組む日々の姿勢・態度の造成を通じて、日本の社会の現在と未来に役立つ人材を育成することを信条とします。6年制薬学教育では、薬剤師としての知識・技能・態度を身につけるため、研究室配属後も事前実習や実務実習を履修する必要があります。再生医療学分野に配属の学生には、これらの履修科目と卒業研究とを両立して遂行することを責務とします。 |
授業計画 | 1) 薬学研究を行うにあたり、必要不可欠なルールや心構え、基本的技能等について学ぶ。 2) 薬学における研究の位置づけを理解する。 3) 自らが実施する研究に係る法令、指針を理解する。 4) 各卒論指導教員との話し合いのもとテーマを設定し、研究目的を明確にする。 5) 当該テーマに関連する既知報告を調査、精読する。 6)指導教員とディスカッションを行い、研究目的を明確にする。 7) 指導教員と共に研究計画を立案し、法令や安全性を遵守・担保しながら指導教員のもとで実験を行う。 8)得られた実験データを解析し、考察を加える。 9)得られた実験結果と考察より、更なる実験計画の立案、実験・データ解析・考察を行う。 10) 実験結果と考察をまとめ、研究室等の研究報告会で発表する。 11) 優れた研究成果は、学会発表や学術論文への投稿を目指す。 12) 卒業論文を作成し、卒論発表を行う。 卒業研究の2年目は自分の研究テーマを決定し、「研究の進め方」を理解し実験を主体的に行います。卒業研究2では研究テーマを決定し遂行するために、下記の項目を並行して進めます。 1)研究テーマの背景をどのように理解し、課題・問題点をどのように発見するか、そこに至る過程に必要な事柄を修得する。 2)研究テーマの学問的価値(新規性と重要性)をどのように見出すか、そこに至る過程に必要な事柄を修得する。 3)研究テーマの課題をどのように解決するか、これに必要な「研究の進め方」を修得する。 4)4年次に身に着けた実験手技・機器の取扱い、論文の読み方・情報収集能力を活かした「研究の進め方」を修得する。 上記の授業計画を含めて、再生医療学分野における学生の研究活動は、告恭史郎助教と密接に連携して進められます。 |
注意 |
- 教員: 嶋本 顕