授業名 | 先端有機化学特論(有機化学特論)(99FA031) | 授業名(英) | Advanced Lectures on Organic Chemistry |
教員名 | 北條 信,鈴木 克規 | ||
開講年度学期 | 2024年度 後期 | ||
曜日時限 | 水曜2限 | ||
開講学科 | 大学院 工学研究科工学専攻 |
単位 | 2.0 | 学年 | 修士課程1・2年 |
区分 | 有機・生物化学 講義・演習 | 課程 | 選択必修 |
概要 | 有機化合物は多様な機能が期待され、自在に分子設計して合成することが可能である。多彩な分子を手にして発見型の機能探索を展開することが今後益々重要になると考えられる。一方、複雑な有機化合物を単に合成できれば良いのではなく、効率の良い合成や合成段階での社会的配慮が今後より重要になってくる。有機分子を設計・合成する際の諸問題とその解決法を中心に、物を創ることを指向した有機化学の方法論として、ヘテロ元素および有機金属化学の基礎から応用、最新の有機合成化学研究の展開および将来の合成化学への展望について解説する。 |
達成目標 | 基礎から応用に至る広範囲の合成化学を理解できるように授業を進め、1)有機合成化学の基礎となる概念、用語、合成戦略について、2)有機反応における各種選択性と合成化学、3)有機反応活性種と有機金属化学、4)有機合成化学を指向した有機金属化学の基礎、5)最近の代表的な反応などを概説して、現代有機合成化学を学ぶことを目標とする。 |
学習教育目標 | |
成績評価方法 | 講義内容に応じて演習課題を出す。さらに期末定期試験を行う。これらの成績の合計に応じて以下のように評価を与える。 S : 90?100点、A : 80?89点、B : 70?79点、C : 60?69点、D : 59点以下 不合格 なお、演習課題の判定基準等は次の通り: ・極めて良く書けている:配点の100% ・良く書けている:配点の90% ・要件を満たして書けている:配点の80%(標準) ・一部要件は書けているがレポートとして認められる:配点の70% ・要件がかなり欠けているがレポートとして最低限認められる:配点の60% ・遅延提出課題:配点の50%以下 再試験:無 |
教科書 | プリント、講義資料を配布することがある。 |
参考書 | 「大学院講義 有機化学 I、II」 野依良治他、(東京化学同人) |
履修上の注意 |
授業計画 | 1回 総論 有機合成化学とは 全合成の意義と合成の方法論、有機合成化学と基礎化学-応用化学との関わり 2回 逆合成(I) 逆合成とは、潜在極性について、簡単な逆合成の例 3回 逆合成(II) 2個の官能基を持つ分子の場合、極性転換 4回 環状化合物の合成(I) 環化反応の特徴 5回 環状化合物の合成(II) Baldwin則 6回 官能基選択性と保護基 官能基選択性の例、保護・脱保護の必要性 7回 位置・立体選択性 位置、立体選択性の例と制御方法 8回 速度論支配と熱力学支配 各種選択性との関連 9回 有機金属化学を基盤とする有機反応 有機金属化学の基礎 10回 有機金属化学の基礎(I) 有機金属化合物の代表的な素反応 11回 有機金属化学の基礎(II) 有機金属化合物の代表的な素反応 12回 有機金属化学の基礎(III) 有機金属化合物の代表的な素反応 13回 有機金属化学の基礎(IV) 有機金属化合物の代表的な素反応 14回 有機金属化学を基盤とする合成反応(I) 代表的な反応例 15回 有機金属化学を基盤とする合成反応(II) 代表的な反応例 |
注意 |