2024年度の薬学研究科のコースです
授業名 | 山口県地域医療学特論(99PA003) | 授業名(英) | |
教員名 | 頼岡 克弘,小野 浩重,有海 秀人,相良 英憲 | ||
開講年度学期 | 2024年度 後期 | ||
曜日時限 | 月曜2限 | ||
開講学科 | 大学院 薬学研究科薬学専攻 |
単位 | 2.0 | 学年 | 1年 |
区分 | 専門科目 | 課程 | 必修 |
概要 | 地域医療における多職種教育は、地方の医療系大学教育の重要課題であり、学部教育のみならず、大学院等でも継続した臨床知識のインプット・アウトプットが必要である。特に、現代病である糖尿病、感染症、循環器疾患、がん及び精神疾患等の専門性・特殊性を理解する必要がある。地域の医療関連施設の中でチーム医療の一員として地域住民に信頼される薬剤師の育成が急務である。学会や研修会・講演会にも積極的に参加し、臨床で活躍している専門家等からの学術的・実践的な知識の取得を目指し、より臨床的な学問としての質を担保していく。 本授業は面接授業により行う。なお、社会人教育プログラムでは、面接授業と遠隔授業を併用したハイフレックス型(対面・同期オンライン・非同期オンライン)により実施する。 |
達成目標 | 地域貢献におけるチーム医療の一員として、薬剤師(薬学的・科学根拠に基づく)視点より、専門的・学術的・実践的な知識を用いて、医師、看護師および検査技師等の多職種スタッフに適切なアドバイスや助言を発信できる。 |
学習教育目標 | 基本的になし |
成績評価方法 | 3分の2以上の出席が成績評価の対象者とする。成績評価は、講義、課題レポートおよび自発的勉強(学会、研修会や勉強会への参加)を総合的に勘案し行う。 |
教科書 | 必要に応じ逐次授業内で紹介する。 |
参考書 | 必要に応じ逐次授業内で紹介する。 |
履修上の注意 | 本学では「1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもって構成することを標準とする」と定めており、受講15時間に加えて30時間をかけて予習・復習を行うこととしています。従って、時間をかけて予習・復習に取組んでください。具体的には、教科書の次回の授業範囲(指定教科書にない範囲の場合には配布資料)に予め目を通し、難しいと感じる部分を明確にしておいてください。 |
授業計画 | 第1回 教育課程における本授業の位置付け、授業の概要、学習・教育到達目標を理解する 糖尿病(1)糖尿病の病態分類と診断基準、コントロール目標や糖尿病合併症とその対策 について学ぶ。(小野) 第2回 糖尿病(2)糖尿病発症因子・発症予防および基礎を理解し、糖尿病治療の目標や糖尿病 治療薬の臨床応用について学ぶ。(小野) 第3回 糖尿病(3)糖尿病療養指導士の役割を理解し、血糖自己測定の指導法、持続血糖モニタ ーの活用と注意点や糖尿病におけるクリニカルパスの活用、糖尿病療養支援 について学ぶ。(小野) 第4回 糖尿病(4)糖尿病専門医による診断に関わる病歴聴取の注意点や身体所見のポイント、 診断のための検査を理解し、病態やライフステージに基づいた治療の実例に ついて学ぶ。(小野) 第5回 感染制御(1)臨床現場における消毒法・消毒薬の基礎・臨床・実際に関する正しい知識 の取得及び病院の医療チームICTにおける薬剤師の多職種との役割分担の 意義とその実践を理解する。(頼岡) 第6回 感染制御(2)感染症専門医(インフェクション・コントロールドクタ)や感染制御専門 薬剤師の実際と業務に必要な基礎・臨床知識の取得及びインフルエンザや コロナ感染症などへの対応策を理解する。 (頼岡) 第7回 感染制御(3)臨床現場における抗菌薬使用の現況とその問題点及び適正使用推進につい て理解する。(頼岡) 第8回 感染制御(4)病院関連施設における感染制御活動や地元県病院薬剤師会や県薬剤師会と のかかわり方・連携教育を理解する。(頼岡) 第9回 循環器病(1)心疾患等における薬物療法の適正使用について理解するとともに、患者お よびその家族が薬物療法に関する不安を解消する臨床知識について理解す る。(有海) 第10回 循環器病(2)心疾患治療における専門的知識および、地域・多職種間連携の仕組みとそ の業務を理解すると同時に、地域の問題解決に向けた医療従事者の関わり を理解する。(有海) 第11回 がん医療(1)がん治療における薬物療法の適正使用について理解するとともに、患者お よびその家族が薬物療法に関する不安を解消する臨床知識について理解す る。(有海) 第12回 がん医療(2)がん治療における専門的知識および、地域・多職種間連携の仕組みとその 業務を理解すると同時に、地域の問題解決に向けた医療従事者の関わりを 理解する。(有海) 第13回 山口県における地域別の主な疾病別死亡状況(総死亡・全がん・心疾患・脳血管疾患・精 神疾患等)を詳細に理解する。(相良) 第14回 山口県における地域別の主な疾病別死亡状況を詳細に理解し、予防医療を推進できる計画 立案方法について理解する。(相良) 第15回 山口県における地域別の主な疾病状況を調査するための集計方法と統計数値の算出方法つ いて理解する。(相良) 第16回 山口県における地域別の主な疾病(総死亡・全がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・肺 炎・慢性閉塞性肺疾患)の標準化死亡率と特定検診から、地域医療における効果的対策の 立案方法を理解する。(相良) |
注意 | 講義内容は専門的、重要なデータおよび個人情報などを含む場合がある。特に、外部講師の資料(スライドなど)はMoodle公開はしないことがあるので留意する。 |